(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
一般的な辞書によると「水太り」は「身体のしまりがなく太っていること」と解説されています。(※)
水を飲んで太ることを意味しているわけではありません。
しかし、水をたくさん飲むとやはり太るのでしょうか?
今回は「水太り」がどんな現象を指しているのか、また、水分と体重増加の関係を考察します。
※weblio辞書『水太り』(https://www.weblio.jp/content/%E6%B0%B4%E5%A4%AA%E3%82%8A)
水のカロリーはゼロ
水を飲んで一時的に体重が増加することは当然あります。
500ccの水を飲んだ直後に体重計に乗れば、体重は500g増加しているのは明白です。
しかし、水は常に身体を出入りしていて、その量は1日に2.5リットルほどといわれています。
「入ってくる水」は、食事や飲み物からの摂取です。
一方「出ていく水」に関しては、汗や便や尿、吐く息などです。
ですから、飲んですぐに体重が増加しても、やがて排出され体重は元に戻ります。
さて、「太る」とは言わずもがな「肥満」という意味です。
こちらは、摂取される栄養素(糖質・脂質・たんぱく質など)の熱量(カロリー)が、エネルギー消費されずに余ってしまい脂肪細胞として体内に蓄積されて量が増える…という現象を指します。
水にはカロリーがありませんから、たくさん飲んだとしても「肥満」を意味するところの「水太り」にはなりません。
スポンサーリンク