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執筆:山本 ともよ(管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー)
医療監修:株式会社とらうべ
暴飲暴食を諫める(いさ・める)ことわざ「腹八分目に医者いらず」。
お腹いっぱい食べないで腹八分目程度に抑えて食べるほうが身体や健康にはよいという意味です。
「飽食の時代」といわれる現代においては、とりわけ含蓄のある言葉に感じられます。
それでは、実際のところ明確な根拠はあるのでしょうか。
今回は、食習慣としてよく知られている「腹八分目」を掘り下げます。
「腹八分目」への実験的アプローチ
1980年代、腹八分目の食事量を検証する実験が世界各国で行われました(日本でも1990年に同様の研究発表がされています)。
小動物を対象とした実験で、食事量を一定に制限した群と、好きなだけ食べさせた群とを比較したところ、両グループの平均寿命に差が出たと報告されています。
食事量を80%に抑えた群の方が1.6倍長生きをしたという結果でした。
その後さらに研究は展開され、今では「腹八分目」は細胞の老化を遅らせ、心筋梗塞や高血圧、脳卒中、がん、生活習慣病の予防にも良いと提言されています。
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