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執筆:藤尾 薫子(保健師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
ストレスが多い社会環境や生活リズムの乱れによって、日本人の5人に1人は睡眠に悩みをもっていると言われます。
また、日本人は睡眠への満足度も低く、3割以上の人が睡眠の質に不満を感じていることも明らかになっています。
現代病とも言われる睡眠障害。快適な眠りを得るためには、どのようなことに気をつけたらよいのでしょうか。
睡眠指針2014
「21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」は、国民の健康増進を目的に厚生労働省が実施している運動です。
現在、平成25年から34年度までの第2次期に入っています。
この中の、生活習慣や社会環境の改善という重点項目において、「休養」のため日常的に質量ともに十分な睡眠をとることが奨励されています。
さらに厚労省は具体策として「健康づくりのための睡眠指針2014」を策定しています。
睡眠について正しい知識を身につけ定期的に自分の睡眠をチェックすること、そして、質量ともに適切な睡眠を確保して睡眠障害に早期対応し、からだとこころの健康づくりを目指すよう、次の12か条の項目が提起されています。
良い睡眠で、からだもこころも健康に
適度な運動、しっかり朝食、ねむりと目ざめのメリハリを
良い睡眠は、生活習慣病の予防につながります
睡眠による休養感は、こころの健康に重要です
年齢や季節に応じて、ひるまの眠気で困らない程度の睡眠を
良い睡眠のためには、環境づくりも重要です
若年世代は夜更かし避けて、体内時計のリズムを保つ
勤労世代の疲労回復、能率アップに、毎日十分な睡眠を
熟年世代は朝晩メリハリ、ひるまに適度な運動で良い睡眠
眠くなってから寝床に入り、起きる時間は遅らせない
いつもと違う睡眠には、要注意
眠れない、その苦しみをかかえずに、専門家に相談を
【参考】厚生労働省『健康づくりのための睡眠指針2014』(https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000047221.pdf)
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