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マッサマンカレー の特殊なスパイスは?
マッサマンカレー はタイでは数少ない甘味のあるカレーです。違いは、他のカレーで使っていない「タマリンド」と「トウシキミ」が入っているから。いったいどのようなスパイスなのでしょうか。
タマリンド
マメ科の植物で、ソラマメの様な肉厚なサヤで外皮は黄褐色で薄くもろい。種類によってサヤの中には1個から10個の黒い種子が入っていて、黒いペースト状の果肉に包まれています。この果肉に酸味があり、食用に幅広く使われています。
料理では主に酸味付けに使われます。加工食品では清涼飲料水、ピクルス、シロップなどに利用され、添加物では増粘安定剤のタマリンドガムを製造しています。
ビタミンが豊富で、肝臓、腎臓にも良いと言われています。
トウシキミ
日本、中国など漢方では八角、生薬では大茴香(だいういきょう)、西洋ではスターアニスと呼びます。形状は8つの角を持つ星型をしているから。
ビタミンB1、B2、E、カルシウム、カリウム、マグネシウム、鉄、ペクチンなどを含むため、脚血にも用いられたとか。血行や消化の働きもよくするそうです。揮発性の油脂を含み、柑橘類と同じリモネンも含まれています。
マッサマンカレー が美味しい理由は、タマリンドとトウシキミの糖質と香り、形状などが見事に調和をとり、甘味や濃厚なコク、芳醇な香りを生み出しているからでしょう。
ここ最近、朝カレーダイエットが話題になり、一般の人でもカレーに使われるスパイスの良さを知る機会が増えてきました。なにもカレーだけではなく、いつもの料理に少し加えるだけで、風味や香り、栄養までプラスします。
スパイスは何千種類とあり、組み合わせは自由自在。自分の好みや体調に合うものを探してみるのも良いですね。
毎日同じことの繰り返しに飽きてきたら、ちょっとスパイスを加えてみては。
【参考】
・全日本スパイス協会(http://www.ansa-spice.com/)
・S&B エスビー食品株式会社『スパイス&ハーブ事典』(https://www.sbfoods.co.jp/sbsoken/jiten/)
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