市街地でも起こり得る「凍死」。防ぐ方法は?

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市街地でも起こり得る「凍死」。防ぐ方法は?

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凍死に至るまでの経過

凍死するまでの段階は、第1期〜第4期に分けられます。なお、ここでいう体温とは、身体の奥深くの温度である「深部体温」を指します。

 

【第1期:体温36~34度】
症状は、震えが止まらないほどの寒さを感じている状態。脈拍・呼吸数が増加し、血圧が上昇します。意識ははっきりしているものの、食欲は減退します。

 

【第2期:体温34~27度】
脈拍・呼吸が弱まり、血圧が下降します。皮膚が暗紫色になり、筋肉が痙攣し、身体が硬直します。さらに進むと呼吸困難になって視界が暗く感じます。歩行能力が低下し、意識や感覚も低下します。猛烈な睡魔に襲われて、幻想・幻覚を見る場合も。興奮状態になって暴れたり、衣服を脱いだりすることもあります。

 

【第3期:体温27~22度】
血圧がさらに低下し、筋肉が弛緩し始め、尿や便を失禁します。仮死状態になり、蘇生は困難です。

 

【第4期:体温20~18度】
死亡している状態です。

 

災害や登山などでの応急処置

低体温への対処は、まずは体温の低下を防ぐことです。寒くて震えている人がいたら、屋内に収容しましょう。雨・風・雪を避け、湿った着衣・手袋・靴下を乾燥したものに取り替え、毛布や寝袋などで覆います。

 

意識がハッキリしているならば、温かい甘い飲み物を飲ませましょう。胸に湯たんぽを抱えさせて、温める。湯たんぽがない場合は、ペットボトルにお湯を入れて湯たんぽ替わりにして、心臓付近で抱えさせます。使い捨てカイロなどで手足を温めるのも有効です。

 

ただし、身体を温める際には注意が必要です。体温が34度まで(第1期)ならば問題ないですが、それよりも低い場合に急激に加温すると、末端の冷たい血液が全身を回り、かえって体温を下げ、低体温症が悪化してしまうこともあります。

 

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