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執筆:座波 朝香(助産師、看護師)
出産を経験すると「膣のゆるみ」を感じることがあります。自分の身体に自信をなくしパートナーとの関係に消極的になるケースも。
最近では出産を経験していない女性でも、気にする人がいるそうです。
膣のゆるみとは、どのような状態なのでしょうか。
今回は美容面だけでなく、医学的な視点から排泄機能にも影響の起こりうる問題として、詳しく解説していきます。
膣のゆるみとはなに?
まずこの「膣のゆるみ」とは、どのようなことでしょう?
膣が緩んでいると、お風呂に入ったときに、お湯が膣に入ってくる感覚があるようです。また、膣に空気が出入りする感覚があり、「膣からオナラが出た」と感じる人もいます。
なぜこのようなことが起こるのでしょうか。
膣の締まり具合には、「骨盤底筋群(こつばんていきんぐん)」という筋肉が弱っていることが影響していると考えられています。骨盤底筋群は、骨盤の中にある子宮や膀胱、直腸をハンモックのように支えている筋肉群です。
この子宮、膀胱、直腸の3つの臓器がそれぞれ外とつながっているのが、膣、尿道、肛門です。これらもまた骨盤底筋群に支えられています。
とくに、妊娠・出産後は産道としての膣と、その周りで支えている筋肉がダメージを受けるため、膣のゆるみがおきやすくなります。