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二度寝より、起きて1日をスタートさせるほうが熟睡できる
ぐっすり熟睡できるのは、眠りに入ってから3時間位です。その後は、だんだん眠りは浅くなっていきます。眠くて朝起きるのが辛くても、そこからさらに熟睡することはできません。
中途半端な睡眠と浅いレベルの覚醒を繰り返すばかりで、眠りの充実感は得られないのです。
時間的には長く眠ったつもりでも、体がぐったりした上に精神的にも満足感の少ない状態になります。この場合は、思い切って起きて、1日をスタートさせ、活動的な1日を過ごせれば、夜になって充実した熟睡を得ることができるでしょう。
「寝だめ」には2種類ある
先取り睡眠
年が明けて仕事が始まったらまた忙しいからといって、お休みの間に「寝だめ」をしようと考えるかもしれません。これは「先取り睡眠」ですね。しかし、休日にたくさん寝てしまうと、体内時計が狂って、逆に仕事が始まってしまってから、睡眠サイクルが乱れてしまいます。
睡眠の貯金をしようとすると逆に浅い眠りになり、結果としては、脳を休めることになりません。年末年始もできるだけいつもと同じような時間帯に起きていたほうが仕事はじめになってから、疲れが残らないでしょう。
補充睡眠
もう1つは、「補充睡眠」ですが、寝不足が続いたからその分長い睡眠時間を取って寝不足を解消する、というタイプの寝だめです。睡眠不足の状態は、脳が長時間疲労してしまっています。そこで補充睡眠を取ることは、神経の緊張を和らげ、ある程度の効果が期待できます。
しかし、長い時間眠れば眠るほど疲れが取れる、というものではありません。普段の起床時間の2時間後位に起きるようにすれば、睡眠リズムの乱れを防ぐことができます。
起きる時間が大幅にずれてしまうと、体内時計は狂ってしまいますので、就寝時間を早めにして、起床時間はある程度一定にすることが大事です。
<執筆者プロフィール>
南部 洋子(なんぶ・ようこ)
助産師・看護師・タッチケア公認講師・株式会社 とらうべ 社長。国立大学病院産婦人科での経験後、とらうべ社を設立。タッチケアシニアトレーナー
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