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炊飯器調理の特徴
さて、炊飯器を炊飯以外の調理で利用する場合、特徴を生かせる点がふたつあります。
加熱パターン
1.ゆっくり温度を上げていき
↓
2.沸騰したら一気に強火でグツグツ煮て
↓
3.温度を下げてジワジワ加熱する
この工程は、実は煮物を上手に作り上げる火加減でもあります。
1.で具材を柔らかくし、2.で全体にムラなく加熱します。
3.で温度が下がると、素材の中に味がよく染み込みます。
という訳で、炊飯器調理は煮込み料理が得意です。
また、米はじっくりと加熱すると甘みが増しますので、イモ類やカボチャなど糖質が多い食材も同様の効果が得られます。
炊飯器でふかすと、ホクホクと甘い仕上がりになりますよ。
保温機能
皆さん「低温調理法」はご存知でしょうか。
通常の加熱料理では、沸騰は100℃以上、焼く・揚げるなどは250℃以上もの高温で調理します。
かたや低温調理法は、55~70℃程度で加熱します。
たんぱく質は、加熱すると55℃ほどで変化がはじまり、70℃を過ぎると固く縮みはじめるという性質をもちます。
ですから、高温で加熱し続けると、水分が抜けパサパサしたり固くなったりしてしまうのです。
そこで、炊飯器の特徴を生かし、食材を真空パックに入れ55~70℃の温度帯でじっくり調理します。
そうすると、たんぱく質を多く含む肉や魚はしっとりみずみずしいまま加熱できるのです。
この低温調理法は、加工食品や外食産業でも多く取り入れられている調理法です。
炊飯器の保温はまさに低温調理法の温度帯にピッタリ合って、自宅でも簡単に活用できます。
炊飯器調理の注意点
さっそくチャレンジしたい炊飯器調理ですが、その前に次のような点に留意しましょう。
取扱説明書を確認する
基本的には炊飯以外の設定がなくても、炊飯以外の調理は可能です。
しかし、容量や機能によっては不向きであったり、炊飯以外の調理は制限されていたりする場合もあります。
必ず調理の前には、お手持ちの取扱説明書を確認してください。
予約調理をしない、調理後保温したまま放置しない
いろいろな食材を入れ長時間放置すると腐敗が進みやすくなる、また、内釜を傷める原因になる、といった観点から留意が必要です。
調理後は別容器に移してください。
炊飯中にフタを開けない
途中でフタを開けて調味料を加える、灰汁をとるなどの作業は絶対にしないでください。
加熱中にフタを開けると、蒸気の噴出、食材の飛び出しなどで火傷をする恐れがあり、大変危険です。
調味などは炊飯終了後にしてください。
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