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執筆:山本 ともよ(管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー)
医療監修:株式会社とらうべ
食用油としてはもちろん、美容にも利用されるオリーブオイル。
その名はすっかり定着しましたが、実際は「良さそうだからなんとなく使っている」という方も多いのではないでしょうか。
今回は、オリーブオイルが持つ素晴らしい効能に改めて注目し、活用法や注意点などをお伝えします。
オリーブオイルの特徴
オリーブオイルという名前のとおり、オリーブの実を絞って作られる植物油です。
食用としての用途で広く知られていますが、それ以外に化粧品やスキンケア製品などにも利用されています。
オリーブオイルの特徴を詳しくご紹介します。
栄養価が高い
オリーブオイルは、ごま油や大豆油など他の植物油と比べ、精製の仕方に大きな違いがあります。
他の多くの油は原材料から油を抽出する過程で加熱されますが、オリーブオイルは加熱や溶剤の利用などをすることなく、オリーブの果肉から搾取されます。
そのため、脂質以外にもビタミンEやポリフェノール、植物ステロールなどの栄養素が含まれます。
不飽和脂肪酸が豊富
油の種類は、分子構造の違いによって飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸に分けられます。
・飽和脂肪酸(肉の脂身、ラード、ココナッツオイルなど)
融点(溶ける温度)が高く常温では固体の脂です。
そのため、体内でも固まりやすく、血流を悪くする、悪玉コレステロールや中性脂肪の増加につながる、などの点が指摘されています。
・不飽和脂肪酸(オリーブオイル、ごま油、アマニ油など)
融点は種類によって異なり、オリーブオイルは0~5度、ごま油やアマニ油は0度以下です。
体温は36度前後ですので体内でも固まることはありません。
酸化しにくい
一般的に不飽和脂肪酸が多い油は、構造が不安定で酸化しやすいという特性があります。
しかし、オリーブオイルに多く含まれる「オレイン酸」は例外で、安定性が高く加熱にも強いのです。
オレイン酸は、オリーブオイル以外にキャノーラ(菜種)油やナッツの油にも多く含まれています。
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