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家庭で活用するポイント
第4の調理法とも呼ばれる真空低温調理法、ぜひ家庭料理にも取り入れたいところです。
失敗なく安全に活用するために、次の4つのポイントを押さえましょう。
(1)まずは「清潔」
デメリットで触れたとおり、この調理法で最も気をつけたいのは衛生面です。
基本は「菌をつけない」こと。
手洗いを十分に行い、調理器具もしっかり洗浄しましょう。
肉や魚はできるだけ手で触れる回数を少なくするか、ビニール手袋などを利用してもよいでしょう。
野菜や果物もよく洗ってください。
(2)保温するときには温度をチェック
最近では家庭用の専用器具も登場して、空気を抜く工程や温度管理が適切にできます。
積極的に取り入れたい場合は、そうした器具の利用を推奨します。
耐熱性のあるポリ袋、炊飯器やIHコンロの保温機能などを利用する際は、空気をしっかり抜き、適正な温度が保たれているか温度計で確認しながら調理しましょう。
なお、一般的な炊飯器の保温温度は、70~75度に設定されています。
(3)食材は小さくカット、小分けでパック
火の通りをよくするためには、食材を小さめカットして、小分けにしてパックしましょう。
(4)保存するなら調理後すぐに冷却
すぐに食べないで保存する場合は、調理後速やかに冷やしてください。
お伝えしたように、食中毒菌が繁殖しやすい温度帯をできるだけ短い時間にするためです。
10度以下で保存しましょう。
誰でも美味しく簡単にできる真空低温調理法。
適正な方法を守って取り入れれば、日々の献立の幅が広がること間違いなしです。
<執筆者プロフィール>
山本 ともよ(やまもと・ともよ)
管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー。
株式会社 とらうべ 社員。企業で働く人の食と健康指導。糖尿病など疾病をもった人の食生活指導など活動中
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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