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執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師)
監修:坂本 忍(医師・公認スポーツドクター・日本オリンピック委員会強化スタッフ)
12月になりました。
お正月まであと1ヵ月を切り、年末年始の予定を楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。
あるいは家でのんびりして、日ごろの疲れを癒そうと考えている人も多のかもしれませんね。
疲れを癒すために思う存分寝て、年明けからの仕事のために「寝だめ」しておこう、と思う人もいるでしょう。
今回は「寝だめ」について、考えてみようと思います。
そもそも睡眠をとらないとどうなるの?
睡眠は、体と脳を休ませるために不可欠なものです。
きちんと眠ることにより大脳は休息し、翌日、朝から正常に活動出来るのです。睡眠が不足すると疲労が回復できず、頭痛や全身のだるさ、集中力の欠如などの症状がでてきます。
脳の疲労を回復する
睡眠中は、体温や血液の温度が下がります。温度の下がった血液が脳に流れることで、頭が冷やされ、脳の疲労回復に役立ちます。
しかし、睡眠中でも脳の活動は、休止されているわけではありません。昼間吸収した様々な情報を整理して、必要なものは記憶として脳に記録されます。
成長ホルモンの分泌
また寝ている間に成長ホルモンを分泌します。成長ホルモンは、子どもだけでなく大人にも必要なものです。
成長ホルモンが不足すると老廃物が溜まってしまい、血管が詰まったり、肌や頭皮のターンオーバーがうまくいかなくなったりする弊害がでます。
免疫力が高まる
また、風邪を引いたときなど、寝ているのが一番の薬!といいますが、人間は睡眠中に免疫力が高まり、病気を治そうという自然治癒力も働きます。
逆に睡眠不足では、免疫力が低下して、抵抗力も弱まり、風邪を引きやすくなるのです。
現代では仕事で海外とのやりとりなどがあり、深夜まで仕事をする人や24時間営業の店も増え、「夜は寝るもの」という意識が低下してきています。
またストレス社会と言われている通り、ストレスを抱えて不眠に悩まされている人も増えています。
平均的な会社員を想定すると、平日は残業や付き合いで睡眠不足が続き、土日に睡眠時間を長くとってその不足分を補おうとしています。
日曜日にお昼近くまで寝てしまったり、日中をダラダラと寝たり起きたりして過ごすと、逆に日曜の夜に寝付けず、結局寝不足状態で月曜日の朝を迎えることになります。1週間のスタートがそんな状態だと寝不足感の抜けない1週間を送ることになってしまいます。
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