赤ちゃん

Mocosuku(もこすく)
  • 赤ちゃん

  • Mocosuku(もこすく)
医療資格者や専門家だけの記事を配信

赤ちゃんの健やかな成長のために

RSウィルス は、赤ちゃんの気管支炎や肺炎を引き起こすとされています。
2014年10月には、過去10年間で2番目に多い患者数を記録していて、特に関東圏で感染が多く報告されています。赤ちゃんだけでなく大人もかかってしまうこの病気。
ここではRSウイルスについて簡単にみてみましょう。

RSウイルス ってどんなもの?

「RSウイルス」と聞いてピンとくる人は少ないかもしれません。ある医薬品メーカーが行った調査では、どのような病気を引き起こすか知っている母親は約30%程度。さらに約半数の人が対策をしていないことがわかりました。
厚生労働省によると、RSウイルスは主に呼吸器に感染するもので、生後1歳までに半数以上、2歳までにほぼ100%の乳幼児が少なくとも1度は感染するとされています。
毎年冬に患者数が増えると見ていますが、近年では夏にかかる人も増えてきたとのこと。今後も感染地域や年齢が広がったり、重症になってしまったりといった可能性があるので注意が必要です。
大人がRSウイルスにかかっていても症状が軽いため、見落としやすいのが難点。自分やまわりも気付かないうちに、赤ちゃんと接して感染させてしまう可能性もあるのです。免疫力が弱い赤ちゃんがかかると重症化する場合もあるため油断できません。

RSウイルス :どんな症状が特徴なの?

せき・くしゃみ・発熱・のどの痛みといったカゼのような軽いものから、肺炎のように重いものまで症状はさまざま。特に初めて感染した場合はひどくなりやすいといわれていて、赤ちゃんが感染した場合、細気管支炎や肺炎を引き起こす可能性があるといわれています。
感染してから4~6日間の潜伏期間の後、熱や鼻汁といった症状が続きます。重症の場合はさらにせきがひどく深刻なものとなり、「ぜーぜー」と呼吸が荒くなり、呼吸困難や細気管支炎、肺炎へと進行する場合もあります。さらに無呼吸発作、急性脳症などの重篤な合併症の危険性も指摘されています。

RSウイルス :どんな予防方法が効果的?

感染している人との直接・間接接触でうつることのほか、せきやくしゃみ、会話をした時の目に見えないしぶきなども要注意です。手についてから約30分でうつるほど高い感染力を持っていると言われています。
予防策としては日常的にマスクをすることが手軽で有効。また、子どもが良く手にするおもちゃや手すりなどは、こまめに消毒しましょう。
流行しやすい時期には、あまり人混みに連れていかないのも対策のひとつ。もちろん、手洗い・うがいといった基本的な衛生習慣や、規則正しい生活で体力・免疫力をつけておくことも大切です。
2014年現在、特効薬や予防するワクチンはないので日常的なケアをしっかり心がけておきましょう。

【赤ちゃん】

赤ちゃんのでべそ はどうしてできるの?治る?

赤ちゃんのでべそ はどうしてできるの?治る?

へこんでいるはずのおへそが飛び出してしまう「でべそ」は、へその緒の切断の仕方で決まる…なんて思っている人もいるようです。実際のところ、 赤ちゃんのでべそ の原因や対策にはどのようなものがあるのでしょうか? そもそも...

2015/07/21 18:56掲載

乳児の頭 を強く揺さぶることの危険性

乳児の頭 を強く揺さぶることの危険性

6月12日、東京・三鷹市で20代の母親が生後3か月の乳児を激しく揺さぶり、子供が意識不明の重体になっているというニュースが報じられました。乳児は脳挫傷などの症状が確認され、「揺さぶられ症候群」と診断されたとのこと。ここで...

2015/06/13 15:38掲載

赤ちゃんのレントゲン 撮影は平気?

赤ちゃんのレントゲン 撮影は平気?

赤ちゃんが肺炎にかかっている疑いがある時にレントゲン撮影をしたのだが、成長などに影響はないの?と心配される親御さんも多いのではないでしょうか。具体的に、レントゲンは、X線という放射線の一種を照射して透過撮影を行うものなの...

2015/06/12 16:32掲載

ベビーカー :人気マンガ家・福満しげゆきさんがベビーカー論争を語る。

ベビーカー :人気マンガ家・福満しげゆきさんがベビーカー論争を語る。

ベビーカー 問題!? 僕が実感したこと 満員電車なら ベビーカー に限らず、ゴルフバッグでも、コロコロ付きカバンでも、大きいものなら多少はどれも迷惑だろうと思いますので、やはり近年ちょっと話題になっているベビーカー問題...

2015/05/28 12:55掲載

スポンサーリンク

家族と暮らし

先週よく読まれた記事

ヨガはどうしてカラダに良いの? 医学的に掘り下げてみよう

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 昨今のヨガブームにより、趣味としてヨガを楽しまれている方も多いのではないでしょうか。 「なんとなく健康に良さそう」というイメージの強いヨ...

不眠症ならぬ「過眠症」をご存じですか? 症状や原因とは

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ あなたは自分の睡眠に満足していますか? 睡眠の悩みと聞くと、多くの方が思い浮かべるのは「不眠症」でしょう。 しかし、「過眠症」で悩んでい...

朝起きたら首が… やっかいな「寝違え」の原因と治し方

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師) 医療監修:株式会社とらうべ 「朝起きたら首が痛い・・・寝違えたかも!?」 このような経験、どなたも一度はあるでしょう。 そもそも寝違えはどうして...

冷え対策に、「温活」をはじめよう!

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 婚活、妊活、終活など、最近は「〇活」というコトバがよく使われています。 「温活」もそのうちのひとつで、今や書籍やインターネットなどあちこ...

「失神」と「睡眠」の違い どこに注目すればいい?

執筆:南部 洋子(看護師) 監修:坂本 忍(医師、公認スポーツドクター、日本オリンピック委員会強化スタッフ) 「失神」と「睡眠」の違い、見た目ではなにがどう違うのか、わかりませんよね。 例えば、飲み会...

つった! 寝ていたら足がつるのはどうして?対処法は?

執筆:山村 真子(看護師・西東京糖尿病療養指導士) 夜寝ている時、突然足がつってしまい、激痛で目が覚めた! そんな経験をされた方、いらっしゃいませんか? 突然起こる足のつり。どうしてこのようなことが起...

働く人に増えている「適応障害」 原因となる3つのパターン

執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター) 医療監修:株式会社とらうべ 環境にうまくなじめないことから、落ち込んだり、意欲や自信を喪失したり、イライラして怒りっぽくなったり、体調面が悪くなったり、場合...