生活

Mocosuku(もこすく)
  • 生活

  • Mocosuku(もこすく)
医療資格者や専門家だけの記事を配信

生活に関わる様々な話題をご紹介



ずっと以前から叫ばれ続けている少子化問題、 晩婚・生涯未婚 。これを受けて政府は平成25年版の「少子化社会対策白書」を新たに公表しました。

 晩婚・生涯未婚 :この30年間で平均初婚年齢はどう変わった?



少子化問題の根底にあるのは、日本全体における晩婚・晩産・生涯未婚率です。かつて1980年に行われた調査では、平均初婚年齢は男性で27.8才、女性で25.2才だったものが、2011年には男性で30.7才、女性で29.0才にまで上昇しており、現在もこの上昇傾向は続いていると考えられます。また、同じ年に実施された国立社会保障・人口問題研究所による「出生動向基本調査結婚と出生に関する全国調査」では、未婚男性で将来的には結婚することを考えている人が全体の86.3%、未婚女性の場合で89.4%との結果が出ましたが、一生結婚するつもりはない生涯未婚を考えている人も男性で9.4%、女性で6.8%と緩やかに上昇傾向にあるようです。

 晩婚・生涯未婚 :「理想の子供数」の平均は2.48人、実際の数の平均は1.77人



また、結婚した場合でも、「理想の子供数」の平均が2.48人であるのに対し、実際の子供数は平均1.77人。現実には理想より少ない子供数になっていることも明らかになりました。その理由としては、子育てにお金が掛かり過ぎることから意図的に子供を作らないということも挙げられますが、加えて欲しくてもできないという意見もあり、この背景にはやはり晩婚が関係していると考えられます。

 晩婚・生涯未婚 :高齢出産も少子化の原因のひとつ



実際同調査によると、第一子を出産した女性の平均年齢が30.1才と、初めて30才を超えて過去最高記録に達したのだそうです。このまま晩婚化が進むと、更に少子化に拍車がかかることになります。というのも、高齢になればなるほど妊娠や出産が難しくなるからです。女性の生殖機能は35歳くらいまでは基本的に安定していますが、その後徐々に機能は老化していき、それに伴って正常な妊娠や出産が難しくなってくるわけです。その上、体力や肌の調子などの老化現象は自分でも気づきやすいものですが、生殖能力の衰えというものはなかなか気づきにくいものです。しかし実際には、子宮筋腫や子宮内膜症など流産や不妊の原因になりやすい疾患の罹患率は、40才以降から一気に上昇し始めるのです。

 晩婚・生涯未婚 :一生結婚する気のない生涯未婚率も上昇中



晩婚・晩産に加えて、そもそも結婚する気のない生涯未婚率が上昇しているしていることも、少子化問題に拍車をかけています。特に男性の生涯未婚率は高く、50才の時点で未婚の男性は全体の20.14%。つまり10人に2人は生涯未婚であると考えられます。この背景には、独身の方が金銭面や時間の面で自由で楽だという、結婚に対する価値観の変化が大きく関係しているのかもしれません。しかし中高年の婚活も活発に行われている現実を照らし合わせて考えると、理想の相手が現れれば結婚も考えるという姿勢も同時にうかがい知ることができます。

【生活】

冬の衣類や毛布など…  洗濯はどれくらいの頻度でするべき?

冬の衣類や毛布など… 洗濯はどれくらいの頻度でするべき?

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師) 医療監修:株式会社とらうべ 冬場の洗濯・・・衣服の生地は厚いし、シーツなどの大物は乾きづらいし、おまけに外干しできない日も多い、とっても悩ましいです...

2017/12/10 18:30掲載

『11月22日 = いい夫婦の日』  現代版「いい夫婦」像とは?

『11月22日 = いい夫婦の日』 現代版「いい夫婦」像とは?

執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター) 医療監修:株式会社とらうべ どんな夫婦が「いい夫婦」なのか、それは時代や文化によっても異なるでしょう。 昔なら模範的夫婦とされた「夫唱婦随」(夫が主張して...

2017/11/21 18:30掲載

水?お湯? 洗顔、洗濯、料理など、ふさわしいのはどっち?

水?お湯? 洗顔、洗濯、料理など、ふさわしいのはどっち?

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師) 医療監修:株式会社とらうべ 洗顔、風呂、洗濯、食器、料理などなど… 日常生活において、「〇〇を洗う」というシーンは頻繁におとずれます。 今回...

2017/11/14 18:30掲載

せっけん、シャンプー、歯磨き。「薬用」はなにが良いの?

せっけん、シャンプー、歯磨き。「薬用」はなにが良いの?

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師) 医療監修:株式会社とらうべ 「薬用」という名がつくものに対して、どんなイメージを持っていますか? “治療効果”のようなイメージでしょうか、...

2017/01/18 18:30掲載

スポンサーリンク

家族と暮らし

先週よく読まれた記事

ヨガはどうしてカラダに良いの? 医学的に掘り下げてみよう

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 昨今のヨガブームにより、趣味としてヨガを楽しまれている方も多いのではないでしょうか。 「なんとなく健康に良さそう」というイメージの強いヨ...

不眠症ならぬ「過眠症」をご存じですか? 症状や原因とは

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ あなたは自分の睡眠に満足していますか? 睡眠の悩みと聞くと、多くの方が思い浮かべるのは「不眠症」でしょう。 しかし、「過眠症」で悩んでい...

朝起きたら首が… やっかいな「寝違え」の原因と治し方

執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師) 医療監修:株式会社とらうべ 「朝起きたら首が痛い・・・寝違えたかも!?」 このような経験、どなたも一度はあるでしょう。 そもそも寝違えはどうして...

冷え対策に、「温活」をはじめよう!

執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師) 医療監修:株式会社とらうべ 婚活、妊活、終活など、最近は「〇活」というコトバがよく使われています。 「温活」もそのうちのひとつで、今や書籍やインターネットなどあちこ...

「失神」と「睡眠」の違い どこに注目すればいい?

執筆:南部 洋子(看護師) 監修:坂本 忍(医師、公認スポーツドクター、日本オリンピック委員会強化スタッフ) 「失神」と「睡眠」の違い、見た目ではなにがどう違うのか、わかりませんよね。 例えば、飲み会...

つった! 寝ていたら足がつるのはどうして?対処法は?

執筆:山村 真子(看護師・西東京糖尿病療養指導士) 夜寝ている時、突然足がつってしまい、激痛で目が覚めた! そんな経験をされた方、いらっしゃいませんか? 突然起こる足のつり。どうしてこのようなことが起...

働く人に増えている「適応障害」 原因となる3つのパターン

執筆:山本 恵一(メンタルヘルスライター) 医療監修:株式会社とらうべ 環境にうまくなじめないことから、落ち込んだり、意欲や自信を喪失したり、イライラして怒りっぽくなったり、体調面が悪くなったり、場合...