こうしてみると、男女ともに出会いの年齢は上昇していることがわかります。初婚時期1974年以前までは、男性29歳までに、女性は24歳までに、約8割が配偶者と出会いを終えていますが、初婚時期2005年以降になると、平均年齢は約5歳高年齢化し、男性34歳までに、女性29歳までに約8割が配偶者となる人との出会いを終えているのです。
出会いが遅いから晩婚なの? 結婚までの交際期間 はどのくらい?
初婚時期1974年以前男性では、同棲ありで1.00年・同棲なしで1.32年でしたが、2005年以降では同棲ありで3.31年・同棲なしで4.60年と3倍以上長期化しました。女性の場合も同様の傾向で、初婚時期が1974年以前では同棲ありで1.31年・同棲なしで1.20年ですが、2005年以降では同棲ありで3.82年・同棲なしで5.51年と、同棲なしの場合では、昔と今の年代で4倍以上の違いとなっています。この傾向は、1990年代に入ってから顕著になってきています。
しかし、出会い→交際開始までの期間はほとんど変化がないため、 結婚までの交際期間 が長くかかるようになったこと(交際期間の長期化)が、晩婚化を引き起こしているといえるでしょう。
結婚を意識した(自身の)年齢が高いほど 結婚までの交際期間 が短い!?
本調査では、結婚を意識した年齢が高いほど、結婚を意識してから結婚まで期間短くなる傾向があることもわかっています。1980年代までは年齢が上がったら「結婚を前提としたお見合いをする」割合が多かったこと、近年は、20代から結婚を意識しつつも実際は急がない傾向があることなど、複数の要因があるでないかと考えられています。
また近年は、初婚時期が遅くなるにつれて、男女ともに「結婚適齢期を過ぎると思った」「配偶者と子供を持ちたいと思った」という理由で結婚を意識する人の割合が増加しています。晩婚化の影響で結婚適齢期を過ぎ、子供をもつのが難しい年齢に達してから結婚に急ぐカップルの姿が浮き彫りになった形です。
自分の理想は?
上記は、時代を映す貴重な調査結果ですが、「あなたの理想」はどのような結婚でしょうか。「早く結婚したい!」なんて、それこそ出会いの時期や付き合った年数によって、切り出すのは難しいかもしれません。
しかし、結婚は流れではなく、「意識」を高く持つことも大切だといいます。もし「ピンときたら!」、自分の理想や人生設計について、思い切って話し合ってみる、というのも大切なことかもしれませんね。
<出典>
GMOリサーチ株式会社 『結婚』に関する実態調査
http://www.gmo-research.jp/wp-content/uploads/2015/06/report150630.pdf