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赤ワインが身体にウレシイ理由
適量のアルコールがもたらす効果とは?
赤ワインに限らず、適量の飲酒は体に様々な効果をもたらすとされています。
まず血行がよくなるので、冷え性や疲れの解消が期待できます。またリラックス効果や、食欲増進効果もあるとされています。
さらに最近では、心臓病や高齢者の認知の能力の低下も期待できるといった研究も報告されています。
赤ワインの健康成分「ポリフェノール」
ポリフェノールとは、フェノール類という種類の物質が沢山結びついた物質の総称のことを言います。代表的なものとして赤ワインのアントシアニンやお茶のカテキンなどがあり、食べ物の苦みやアクの成分にもなっています。
そんなポリフェノールに期待できるのが抗酸化作用です。ポリフェノール自身がとても酸化されやすいため、体を酸化から守る働きがあるのです。
体が酸化すると老化につながるので、ポリフェノールを摂ることでアンチエイジング効果や生活習慣病やがんの予防、疲労回復効果などが様々な効果が期待されています。
注目成分・アントシアニンとレスベラトロール
赤ワインのポリフェノールの主な成分は2つ。アントシアニンとレスベラトロールです。
アントシアニンは、ブルーベリーの成分としてもおなじみの紫色の色素。目の粘膜の活性化に関与しており、目の疲れなどに効果が期待できます。
またレスベラトロールはブドウの茎や皮などから抽出される成分で、近年注目されてきています。それはこのレスベラトロールに、老化を抑える働きが期待できると言われているからです。
近年の研究で、レスベラトロールを摂取すると長寿遺伝子が活性化されることがわかってきました。
そのため、がんの予防や老化予防効果、生活習慣病予防効果が期待されています。
管理栄養士おすすめの赤ワイン飲み方
適量は1日・1~2杯。時には休肝日も
いくら体に良いと言っても、飲みすぎは禁物です。過剰な飲酒は肝臓の負担になります。
また、ビタミンやミネラルの消費が多くなって体の代謝がうまくいかず、本来期待できる健康効果も得られなくなってしまうこともあります。
お酒の適量は1日・グラス1~2杯とされています。アルコールの代謝は肝臓に負担がかかるので週に1~2回は休肝日を設けるとよいでしょう。
ワインを飲むときはチェイサーを忘れずに
一般的に赤ワインのアルコール度数は11度から17度とされています。これはビールやチューハイよりも高い数値。
アルコールの代謝には水が必要なので、アルコールを摂取した時に適度に水分を摂らないと脱水状態になってしまうこともあります。また、度数の高いアルコールは胃の粘膜を傷めるとされています。
そのため、ワインを飲むときは一緒にお水などのチェイサーを飲むようにしましょう。
一緒に水を飲むことで胃を保護し、脱水状態も防ぐ効果があります。
お供にはチーズとドライフルーツがおすすめ
チーズに含まれる脂肪分は胃の粘膜を保護する役割があるとされています。またチーズには、肝臓の働きを助けるたんぱく質も豊富に含まれています。
ドライフルーツにはビタミンが豊富に含まれています。お酒を飲むとビタミンの必要量が高まりますので、ドライフルーツはおつまみにぴったりです。但し水分を抜いたために糖分も多いので小皿1皿程度にしましょう。
秋のイベントとして定着しつつあるボージョレ・ヌーボーの解禁。ぜひ身体にウレシイ飲み方で楽しんでくださいね。
<筆者プロフィール>
永吉峰子(ながよし・みねこ)
管理栄養士。大手小売企業にて店長、商品開発を経験後、現在は「健康」「食」に関する執筆を中心に活動中
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