(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
筋肉痛が遅れてくるのはどうして?
筋肉は「筋繊維」とよばれる、収縮性のある繊維状の細胞が束になって構成されています。
実はこの筋繊維には痛覚がなく、痛みを感じることがありません。痛みの物質が筋肉を包んでいる「筋膜」を刺激することで、筋肉痛を感知しているといわれています。
炎症が広がって痛みの物質が筋膜に届くようになってから痛みを感じるため、時間差があると考えられているのです。
筋肉痛がくるタイミングは年齢と関係ある?
さて、年齢を重ねるほどに筋肉痛は遅くくるのでしょうか?
結論からお伝えすると、筋肉痛が起こるタイミングは年齢によって影響を受けない、つまり加齢によって筋肉痛が遅くくるということはないようです。
ある実験(※)では、筋肉痛のピークがくるのは、年齢差よりも個人差が大きいことがわかりました。
また、筋肉痛が起こるまでの時間は、運動の種類によっても異なるといわれています。
(※出典:野坂和則「遅発性筋肉痛のメカニズムとその予防・対処法」 https://kaken.nii.ac.jp/ja/report/KAKENHI-PROJECT-14580049/145800492003kenkyu_seika_hokoku_gaiyo/)
運動などで筋繊維が損傷すると、修復するために血液が集まります。
ただ、普段から使っていない筋肉は、栄養や酸素を必要としないため、毛細血管の発達が不十分で、血液が集まってくるのに時間がかかります。
その結果、痛みの物質が生成されて感知するまでに時間がかかり、筋肉痛が遅く出ると考えられています。普段から運動をして筋肉を使っている人ほど早く筋肉痛が出て、逆に運動をあまりしない人ほど筋肉痛が遅く出る傾向があるといいます。
年齢を重ねると筋肉痛が遅くなるといわれるのは、運動をする機会が減ることが要因の1つとして考えられます。
それでは、筋肉痛を軽減・回避する方法はあるのでしょうか?
スポンサーリンク