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タマゴ一日1個と言われた理由
これまで、タマゴの食べ過ぎに注意喚起が促されたのは、血中コレステロールが上がるという理由からです。
かつて日本人の食事摂取基準(厚生労働省が発表する、日本人がどれくらいの栄養素を摂ったらよいかを定める基準)において、コレステロールは男性750mg、女性600mg未満と定められていました。
タマゴ1個のコレステロール含有量は大きさによって差はあるものの、おおよそ210mgで、2個食べると一日の摂取量の半分をオーバーしてしまうため、一日1個までとされてきました。
しかし、コレステロールは体内で合成され、その合成量を調節しながら一定量に保たれており、食品に含まれるコレステロールを摂取しても、血液中のコレステロールへの影響はわずかであることが判明したのです。
その結果、食事摂取基準からコレステロールの摂取基準値は削除されました。
さらに、卵黄に含まれる脂質のひとつ「レシチン」は、コレステロール値を下げる作用を持つことが明らかになっています。
タマゴそのものにコレステロール値を下げる成分があるなんて、過去の常識からすると驚きですね。
タマゴの一日の適量
健康な人であれば、一日に食べるタマゴの数に決まりはありませんが、身体によいからといっていくら食べてもよい…という理屈にはなりません。
どんな食材も適量を守って摂取することが大切です。
食事バランスを考えると、タマゴの適量は一日1~2個と覚えておきましょう。
食事は毎食、「主食(ご飯、パンなど)」「(主菜)メインのおかず」「副菜(サブのおかず)」をそろえるとバランスが整います。
タマゴは良質なたんぱく質を補うことができますので、食事では「メインのおかず(主菜)」に取り入れたい食材です。
主菜グループには、肉や魚、大豆製品などが含まれますが、毎食1~2品とることが理想です。
食材ごとに栄養素の特徴を持っていますので、朝はタマゴと豆腐、昼は魚、夜は肉…のように、できるだけ多くの食材を取り入れることでバランスのよい献立につながります。
これを実践するには、タマゴは一日1~2個を目安にするとよいでしょう。
ただし、現在コレステロール値が高い方や、今は高くなくても家系的にコレステロールが高い方は一日1個までにとどめ、食べ過ぎには注意してください。
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