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執筆:吉村 佑奈(保健師・看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
美容院で切りすぎてしまったり、パーティーが急に決まって「髪をはやく伸ばしたい!」と思ったことのある人は多いかもしれません。
ただ実際、髪をはやく伸ばすことはできるのでしょうか?
今回は、髪をはやく伸ばす方法に迫ってみたいと思います。
髪が伸びるしくみ
私たちの髪は、頭皮から上の「毛幹部」と、頭皮から下の「毛根部」に分けられます。毛根部の根本には「毛母細胞(もうぼさいぼう)」を有する「毛球(もうきゅう)」があります。
毛母細胞は毛細血管から栄養分を受け取っていて、細胞分裂をくりかえすことで髪は伸びています。
また髪は、一度生えたらずっと生え続けるわけではありません。
一定の期間が経つと自然に抜け落ち、ふたたび新しい髪が生えるという「ヘアサイクル」をくりかえしています。
ヘアサイクルは、次の3つの時期に分けられます。
成長期
毛母細胞が細胞分裂をくりかえしながら、髪を太く、長く成長させる時期。成長期が長いほど、髪も長く、太くなります。
ヘアサイクルの中で最も長いのが成長期で、その期間は平均2~6年ほどです。男性よりも女性の方が長く続きます。
退行期
退行期になると、髪の色を作る色素細胞がメラニン色素を作るのをやめ、また、毛母細胞が増えるスピードが急速に遅くなります。
さらに、毛球が頭皮の表面に向かって動き始めます。退行期の長さは2~3週間ほどです。
休止期
休止期になると髪の成長は止まります。また、毛球が頭皮の浅いところまで移動していて、その下ではすでに新しい髪が生え始めています。
休止期の髪は、かき上げる、洗う、乾かすなどのちょっとした動作でも抜けやすくなります。
休止期の期間は数カ月で、この期間が長くなると、新しい髪が成長できない原因になります。
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