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執筆:山本 ともよ(管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー)
医療監修:株式会社とらうべ
「EPA」(エイコサペンタエン酸)は、食品に含まれる健康のために必要な栄養素として知られるようになってきました。
体内ではほとんど作ることができないため、積極的に摂りたい栄養素のひとつです。
EPAを摂取すると身体にどのような働きをするのか、効果的な取り入れ方やポイントを含め詳しくご説明します。
EPAはどんな栄養素?
EPA(エイコサペンタエン酸)は脂質の一種です。
冒頭で述べたとおり、体内ではほとんど作れませんので、外から取り入れることが必要な「必須脂肪酸」のひとつ。
意識的に摂りたい脂質です。
EPAは脳の発達によいとして知られるDHA(ドコサヘキサエン酸)と同じ「オメガ3脂肪酸」という種類に分類されています。
この「オメガ3脂肪酸」に属する栄養素が「身体によい」と言われる理由は次項で説明します。
さて、DHAとEPAは違う成分なのですが、食品中にはたいてい一緒に存在しているため、日常的に両方同時に摂取しています。
そのことから、1日に摂るべき目標量はDHAとEPAの合計量で示されています。
「日本人の食事摂取基準2015年度版」によると、18歳以上の摂取量は1日あたりDHA・EPA合わせて1g以上と言われています。
子どもの目標量は設定されていませんが、DHA・EPAは魚介類に多く含まれますので、大人の摂取量を目安に魚を食べる習慣づけが望ましいとされています。
■主な食品100gあたりに含まれるDHA・EPA含有量
DHA / EPA
アジ 570mg / 300mg
マイワシ 870mg / 790mg
ウナギ 1100mg / 590mg
サケ 400mg / 210mg
サバ 970mg / 690mg
ご覧のように青魚にはとくに多く含まれることがわかります。
また、脂質の一種であるため、脂がのっている魚に多く含まれています。
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