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執筆:山本 ともよ(管理栄養士・サプリメントアドバイザー・食生活アドバイザー)
医療監修:株式会社とらうべ
独特な食感と豊富なバリエーション、インスタ映えする見た目などから、若い女性を中心に大ブレイクしている「タピオカ」。
健康志向や美容意識の高い人が増えている昨今、健康・美容面から見るとどうでしょう?
意外と知られていないタピオカドリンクの成分について、栄養学的見地からご説明します。
タピオカの正体
プチプチ、モチモチ食感のタピオカ。
その正体はキャッサバというイモの一種から作られた「でんぷん」です。
「タピオカ」という名前はブラジル先住民の言語「トゥピ語」で、でんぷん製造法を「tipi'óka」と呼んだことに由来します。
原産地は中南米で、気候や土壌の条件が厳しくても栽培は比較的容易であるため、世界各地で大量に栽培され広く利用されています。
あの粒々がイモからできているとは想像できませんよね。
タピオカを作るにはまず、キャッサバの根茎からでんぷんを取り出し、水で溶いて加熱します。
その後、特殊な加工をすることで粒状に生成されます。
通常は乳白色で、真珠のような見た目をしているので「タピオカパール」と呼ばれます。
皆さんには黒いタピオカが馴染み深いと思いますが、これらはカラメルやブラウンシュガー、イカ墨などで色付けされたものです。
現在国内で流通しているタピオカは、乾燥タイプ、真空常温タイプ、冷凍タイプで、それぞれ調理をするとプチプチモチモチのタピオカができあがります。
実は、キャッサバには有毒な成分「シアン化合物」が含まれています。
ですから、食用にするためには、天日干しや加熱乾燥、発酵など、毒を取り除く処理が必要です。
とはいうものの、日本ではキャッサバを生の状態で輸入することは禁止されていますので、心配はご無用です。
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