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産後に注意すべきこととは?

昔から「 床上げ3週間 」といいますが、産後はお母さんはずっと寝たきりで体の回復につとめ、3週間は布団を敷きっぱなしでも良いという事から言われています。
それだけ、昔から産後は体の回復、すなわち養生に努めなければいけないと言われています。今は医学も進んだし、それは昔の事というのではなく、今も昔も同じように休んだほうがいいと言えます。ここでは産後の養生についてみてみましょう。

何故、 床上げ3週間 ?産後の時期に無理をしてしまうとどうなる…?

産後の4週間~7週間を産褥期と呼びますが、子宮や体が回復するのが最低でも1か月はかかります。この間は無理は禁物だと言われています。子宮が完全に収縮するまでの間が1か月で、また合わせて、骨盤も閉じてくる期間です。この間に無理して立ちっぱなしになっていると骨盤がきちんと閉じる前に内臓などが下がってきてしまい、骨盤にゆがみが生じてしまいます。
そのため、できるだけこの1か月は横になっているのが良いとされているのです。骨盤に問題が生じれば、体型が崩れるだけでなく、体調にも変化を及ぼします。

この間に無理をすると、その時は良くても産後の肥立ちが悪くなり、抜け毛がひどくなったり、視力低下、慢性疲労などが回復しないままになったりする可能性があります。そして、東洋医学では排泄されなければならない悪い血が体内に溜まったままになり、更年期に影響がでるとまで言われています。

 

床上げ3週間 :産後の養生とは?

それでは産後の養生とは具体的にはどのようなことを言うのでしょうか。 とある本によると、「人に気を使わないようにする」、「眠りたいときに眠る」、「体を冷やさない」、「目を使いすぎない」、「消化の良いものを食べる」、「周りに気を遣いすぎない」、「サポートは遠慮なく受ける」「適度な運動をする」などとなっています。里帰り出産などで気を使いすぎる場合は養生にならないということです。 また、なんでも自分で抱え込まないで、助けてもらえるところはなるべく利用するようにしましょう。ファミリーが遠方に住んでいたり、パパの仕事が忙しい場合は、自治体のベビーシッター制度などを遠慮なく利用するようにしましょう。

 

パソコンやスマホも控えめに

また、休んでいる最中にパソコンや携帯、スマホなどを見続けるのは眼を使うことになるので養生にならないということです。時間があるからといって携帯電話をいじるのも控えめにしましょう。
また、体をリラックスるできるような簡単な産褥体操やおっぱいマッサージなどをうけ、体にも癒しを与えることも大切です。

また、産後の養生期間はホルモンの変化により、落ち込みやすい時期です。自宅で1人でいると余計落ち込んでしまうという人は気分転換に買い物に出かけたり、友人などと会話をするようにしましょう。

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