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お酒とタバコ 経済的影響
厚生労働省の2008年度の調査によると、日本人の飲酒人口は約7400万人、この内、アルコールを毎日60g(ビール換算で中瓶3本)以上摂取している「多量飲酒者」は約760万人とされています。
これによって起きる病気・事故、労働損失、失業、離婚などにかかる社会的損失は、年間4兆円以上に上り、酒税の3倍を超えると報告されています。
一方のタバコは、国立がんセンターの研究員・後藤公彦氏によると、産業経済メリットの2兆8000億円に対して損失は5兆6000億円と試算されています。この数字には受動喫煙や火災対策などのコストは含まれていないため、実際の損失はさらに大きいことが予想されます。
単純に、飲めば儲かる、吸えば黒字とはいかないようです。
依存症の問題
アルコールは脳の過剰な興奮を抑制し、イライラや不安を取り除き、ドーパミンによる快感やベータエンドルフィンによる陶酔感をもたらします。
タバコにもニコチンに興奮と抑制の双方の働きがあります。
お酒もタバコも、束の間のストレス解消には効果があると言えます。しかし、同時にこれらの作用には依存性があり、アルコール依存症やニコチン依存症へのリスクを負うことは忘れてはいけません。
タバコのほうが依存症になりやすい一方で、禁断症状はアルコール依存症のほうが強く現れます。止めることの難しさは変わらないという見解もあります。
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