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嗜好品は「たしなむ程度に」が基本
現在では、このような「タバコに含まれる化学物質」による健康被害への懸念もあり、無農薬・無添加をうたったオーガニック・タバコが人気を集めているようです。
こうしたオーガニック・タバコのなかには、アメリカ先住民の居留地で栽培されているものもあるようですが、アメリカ先住民が儀式に用いるタバコと、都市生活者がストレスなどからチェーン・スモーキングするタバコとでは、依存性やカラダへの影響にも大きな違いがあるように思われます。
タバコやコーヒー、お酒など、現在では嗜好品としてポピュラーになっている物の多くには、儀式や祝祭のための「神聖なツール」や薬用として大切に使用されてきた歴史があります。これらは、本来は特別なときだけに用いられるものであったため、大量摂取には向いていないものがほとんどです。
「リラックスする」「元気がでる」など、カラダや精神に強く作用する嗜好品は、使用量によっては依存症や健康被害を招く、危険と隣り合わせな存在であるともいえるでしょう。
「特別なときだけに、誰にも迷惑のかからない場所で一服」
こんな喫煙者なら健康被害を心配する必要もないのかもしれません。
参考
最新たばこ情報 厚生労働省
http://www.health-net.or.jp/tobacco/risk/rs180000.html
ヒューマン・ライツ・ウォッチ
http://www.hrw.org/ja/news/2014/05/14
執筆者プロフィール:井澤佑治(いざわ・ゆうじ)コラムニスト
舞踏家/ダンサーとしての国内外での活動を経て、健康法・身体技法の研究、高齢者への体操指導、さまざまな障がいや精神疾患を持つ人を対象としたセラピー、発達障害児の療育、LGBTの支援などに携わる。
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