(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
一卵性は、とっても珍しい「ごく偶然のできごと」
さて、妊娠発表時に「双子もいいですね!」といっていた妹の蛯原英里さんの赤ちゃんは双子ではありませんでしたが、ではエビちゃんが「双子を産む」という確率はどれくらいあるのでしょう。
実はその確率はそれほど高くありません。まずは「一卵性の双子」について検証していきましょう。
双子が生まれる確率はそもそも100分の1とも50分の1ともいわれていますが、「一卵性」となるとその確率はもっと下がって285分の1ともいわれています。
一卵性の双子は遺伝やホルモンの影響はほとんど受けず、すべての人に同じ確率で起こる「ごく偶然のできごと」なのです。世界的に見ても、一卵性の双子が生まれる確率はとても低く、数値的にも地域によってほぼ違いはありません。
ですから、エビちゃんと英里さんに起きた「ごく偶然のできごと」が、ものすごい確率で再び起こらない限り、エビちゃんが一卵性の 双子を産む確率 はあまり高くないでしょう。
双子を産む確率 :エビちゃんの赤ちゃんが双子だとしたら「二卵性」!?
では「二卵性の双子」はどうでしょうか。
二卵性の双子にはふたつの要因があるといわれています。ひとつは「遺伝・ホルモン分泌の影響」。二卵性というのは「同時期に卵子をふたつ排卵する傾向がある」ということですから、その体質が遺伝すれば二卵性の双子が生まれる確率が高くというわけです。
そしてもうひとつの要因は「年齢」。はっきりしたメカニズムはわかっていませんが、年齢が高くなるとなぜか二卵性双胎の確率が高くなることがわかっています。
蛯原さん姉妹はそもそも「一卵性双子」ですから、「同時期に排卵しやすい傾向がある」という体質の家系とは考えられません。ですがエビちゃん自身は30代。「年齢がある程度高くなったことが原因で二卵性の双胎になった」ということは、もしかしたらありえるかもしれませんね。
ちなみに、アジア人はそもそも二卵性の双子が生まれにくい体質だといわれています。世界的に見ると、二卵性の双子が生まれる確率は地域によって大きな差があるのですが、特に多いのがアフリカ。なかでもベナンという国では日本の倍以上の確率で二卵性の双子が生まれています。原因ははっきりわかっていませんが、人種や食生活の違いに原因があるという説が有力です。
スポンサーリンク