(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
執筆:斉藤雅幸(Mocosuku編集部)
監修:岡本良平医師(東京医科歯科大学名誉教授)
出産経験のある女性の多くは 妊娠中の痔 を経験しています。しかし、なかなか相談しにくい内容のため「自分だけでは?」と不安になることもあります。
痔は妊娠中に生じやすく、多くの妊婦さんを悩ませているものです。どの産婦人科の病院へ行っても、妊婦さんの痔の悩みは十分に想定されており、適切に対応してくれます。担当の医師に気軽に相談してください。
妊娠中の痔 でもっとも多いのは「いぼ痔」
痔には、痔核(じかく)、裂肛(れっこう)、痔瘻(じろう)の3種類があります。もっとも多いのは痔核で、できる場所によって内痔核、外痔核に分類されます。一般的にいぼ痔といわれているのは内痔核にあたります。
いぼ痔というと、「いぼが外側に出てきている」というイメージがありますが、外側に出てきた内痔核はかなり進行した段階といえます
。内痔核は歯状線といわれる部位より奥にできますが、歯状線は肛門よりも1cm以上奥にあります。痔核が肛門から出ているということは、1cmの距離を超えられる大きさになっていることを意味します。多くの場合、内痔核は痛みのないまま内側で大きくなり、やがて外側に出てきます。
内痔核は次の4段階に分類されています。
1段階:排便時に出血するが、脱出しない
2段階:排便時にだけ脱出するが、自然に戻る
3段階:排便時に脱出し、指で押さないと戻らない
4段階:排便時以外にも脱出している
スポンサーリンク