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炎症性腸疾患の治療 に関する明るい発表がありました。
「クローン病」や「潰瘍性大腸炎」(この2つを炎症性腸疾患と総称します)の発症を防ぐカギとなるタンパク質を、神戸大学の研究グループが確認したことが発表されたのです。
ここでは、クローン病、潰瘍性大腸炎とはどのような病気なのか、また、今回の発見にどのような期待が寄せられているのか、見ていきましょう。
炎症性腸疾患の治療 :国から難病指定されている炎症性腸疾患
「クローン病」や「潰瘍性大腸炎」の2つをまとめて、「炎症性腸疾患」と呼びます。最近では、脚本家の北川悦吏子さんが炎症性腸疾患であることを告白して話題になりました。北川さんはさまざまな薬を試し、大腸全摘の手術をして、ようやく症状が落ち着いたと報道されています。
炎症性腸疾患は、腸などの消化管に発生する病気で、国内の推定患者数は約20万人。国から難病指定されています。長期にわたって激しい腹痛や下痢の症状を伴う厄介な病気です。いずれもはっきりとした原因は不明で、根本的な治療法はまだありません。
ひどい場合には1日20回以上の下痢に悩まされ、腹痛に苦しみます。食事も十分に摂れない状態が続きます。重症度によって程度に差はありますが、長期にわたって治療を必要とし、多くの場合、症状を抑えながら生涯つき合っていくことになります。
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