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執筆:Mocosuku編集部
監修:坂本忍(産婦人科医)
妊娠中の体重はどのくらい増えるの?
妊娠すると体重が増加するのは自然なことですが、どれくらい増えるのかは人によって違います。だいたい何kgくらい増加するのが健康的なのでしょうか?
妊娠中に体重が増えるのはなぜ?
妊娠中は体重が増えるもの。とはいえ「どうして赤ちゃんの重さの3~4倍も増加するの?」なんて不思議に思う人もいるのではないでしょうか。
妊娠中の体重の増加には次のような理由があります。
赤ちゃんのための機能が備わる
まずひとつめは、母体に赤ちゃんに必要な機能が備わるから。
出産直前の赤ちゃんがだいたい3kgほどだと考えると、その赤ちゃんを母体で育てるためには次のものも必要になります。
・赤ちゃん:約3kg
・子宮:約1㎏
・羊水:約0.5㎏
・胎盤:約0.5㎏
赤ちゃん、子宮、羊水、胎盤。これだけでも5kgは増加するのです。
脂肪がつく
また、赤ちゃんを守るために妊娠中の女性の身体には脂肪がつきやすくなります。
これは、胎盤からヒト胎盤性ラクトゲンというホルモンが分泌されるからです。このホルモンは脂肪をためこむ働きをもっているのが特徴です。
個人差はありますが、妊娠中はだいたい1kg前後脂肪の重さが加わります。
血液の量が増える
妊娠は、お腹のなかの赤ちゃんを育てることと同じです。自分の身体だけでなくお腹にいる赤ちゃんにも血液を循環させる必要があります。
そのため、妊娠をすると血液量が増加し、赤ちゃんに血液を送るようになります。血液量は通常の約1.4倍に増え、これにより体重も2kg前後増加します。
赤ちゃんに必要な身体の機能で5kg、脂肪が1kg、さらに血液量が2kg。ここまでで8kg増加することがわかりました。
それでは、妊娠中はどれくらい体重が増えるのが理想的なのでしょうか?
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