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アルコール依存症:「離脱症状」と「耐性」
俗に言う「禁断症状」は「離脱症状」と呼ばれます。依存症に進行してしまい、アルコール濃度低下が体内で起きると、発汗、ふるえる、嘔吐、吐き気、不整脈、不眠、幻覚、イラつく感じ、血圧が上昇、集中力の低下──といった離脱症状が起こります。そして、「より多くの量を飲まないと酔えなくなってしまう」のが「耐性」です。アルコール依存症になると、離脱症状から逃れるために飲酒し、耐性がつくのでさらに多量に飲酒するという悪循環に陥ります。こうなると日常生活や仕事を送るのも困難になり、医療機関での治療が必要になります。
アルコール依存症:遺伝的要因と環境要因がほぼ半々
2014年に世界保健機構(WHO)が発表した資料によると、アルコールの過剰摂取による死亡者は全世界では毎年330万人いて、全死亡者の5.9%に当たるとのこと。また、2013年の厚生労働省発表資料では、国内のアルコール依存症患者数は推計で109万人だということです。
アルコール依存症の発症原因については、50~60%が遺伝的要因で、残りが環境要因だとされています。誰でも依存症になる可能性はあると言えるでしょう。特に親族に患者がいる場合は注意すべきでしょう。
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