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アルコール依存症 が形成されるプロセス
これまで述べてきたアルコール依存症の形成は、下部のようなプロセスで起こります。アルコール依存症の人が一定濃度のアルコールを常に体内に維持しておくよう、一定量のアルコールを数時間おきに飲み続ける「連続飲酒」をしていると、「精神依存」や「身体依存」が形成してしまっている可能性があります。ですから、連続飲酒はアルコール依存症の重要な診断根拠となります。
1. 機会的飲酒:たまにつき合いなどで適正な量を飲む
2. 習慣的飲酒:毎日飲まないと物足りなくなる
3. 耐性の増加:どんどん酒量が増える
4. 精神依存:飲まないと精神的に不安定になる
5. 身体依存:お酒の切れ際に離脱症状が出る
このように、アルコール依存症にかかると自分ではもう制御できない症状が現れます。飲みすぎに注意して「酒は飲んでも飲まれない」ようにしましょうね。
<参考>
(※1)アルコール症患者の平均寿命に関する文献
徳永雅子、明石道子、紅露藍子、齋藤學:アルコール依存症者死亡例の検討.アルコール医療研究,6:274-283, 1989
<監修>
・岡本良平(医学博士 東京医科歯科大学名誉教授)
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