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切迫早産とはどんな状態?:切迫早産時の身体の状態と徴候
切迫早産になると、子宮収縮が頻回に起こり、子宮口(子宮の出口)が開く、破水する(前期破水)などの状態になります。まだ出産には早い時期であるにもかかわらず、身体が出産時と同じような状態になってしまうわけです。
切迫早産の自覚症状としては、以下のようなものが挙げられます。
【下腹部や背中の痛み】
子宮が収縮することによって生じる痛みです。安静にしていても痛みがひどくなるようなら注意が必要です。
【お腹の張り】
多くの妊婦に見られる症状なので気づきにくいですが、一定間隔で起こる場合は陣痛である可能性があります。
【出血】
正産期の出血は「おしるし」と呼ばれる正常なものですが、それより早い時期に出血が見られた場合は、切迫早産の可能性があります。
【前期破水】
赤ちゃんを包んでいる羊膜が破れて羊水が漏れ出ている状態で、身体が出産する態勢に近づいています。破水してしまうと、ほとんどの場合は数日以内には産まれてくることになります。
切迫早産とはどんな状態?:安静が何より大事な切迫早産の治療
上記のような症状が見られた場合には、病院に連絡して診てもらいましょう。
切迫早産と診断された場合は入院となります。入院後の主な処置は「安静」と「薬」です。赤ちゃんが早く産まれようとするのを防ぎ、十分に生育するまで待つ作業なので、入院に2〜3か月かかる場合もあります。
なお、稀に「頸管無力症」という、子宮口が開きやすい体質の妊婦がいます。発症率は1%以下と高くはありませんが、頸管無力症である場合は、子宮の出口を縛る子宮頸管縫縮術という手術を行うこともあります。
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