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糖尿病は、集中的に治療をすれば病原を退治できて根治する、という類のものではありません。生活習慣の改善や投薬などで常に自分の血糖をコントロールしていくことが主体ですから、ときには努力が思うように結果に結びつかないことにイラ立ち、落ち込むこともあります。しかし、そこで治療を放置してしまっては元も子もありません。一体自分自身をどのようにコントロールしたらいいのでしょうか。
糖尿病治療に伴う不安の増大
会社員のDさんは35歳で糖尿病と診断され、薬を飲みはじめて3年になります。性格が真面目なDさんは、医師の指導のもと、自炊をして適切な食事を心がけたり、ウオーキングをしたりと、努力を続けてきました。しかし、最近は仕事が忙しく、食事を抜いたり栄養補助ゼリーで済ませたりすることもしばしば。薬は欠かさず飲んでいましたが、自宅と会社を往復する毎日の中で、体調不良を感じることが多くなってきました。
それでも、3か月ごとの受診では血糖値に大きな変化はなく、主治医もこのまま様子をみるようにと言っています。気分のすぐれない日が増え、仕事もどんどん忙しくなる中で、Dさんは次第に落ち込みがちになっていきました。
「このまま一生、しんどいまま薬を飲み続けていくのだろうか……」
そんな疑問もふと頭をよぎるようになりました。
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