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セカンドオピニオンが新たな展開に!
Dさんは、友人に自分の状況を話したところ「セカンドオピニオン」を提案されました。今の治療が本当に自分に合っているのか、他の意見も聞いてみるために糖尿病専門医の病院を受診。その病院では処方される薬の内容が変わり、Dさんも率直に気持ちを伝えながら、日常生活でどんな工夫をすればよいか自分で考えられるようになったのです。
Dさんのようなセカンドオピニオンは、ただ別の病院を受診する、ということではありません。主治医の方針をよく理解した上で、ほかの医師の考えを聞くということなので、主治医からこれまでの自分の治療情報を提供してもらい、それをもってセカンドオピニオン外来を受診する必要があります。そして、再び主治医のもとに戻り、今後の治療方針を決める、ということです。今の主治医の治療に納得して継続するためにも、セカンドオピニオンはひとつの方法なのです。
セカンドオピニオンを申し出ると主治医の心象を悪くするのではないか、と心配になるかもしれませんが、現在ではそういった風潮はなくなりつつあります。状況によっては、主治医からほかの専門医を紹介されるケースもあります。
もし次のような状態が続いて気分がすぐれない場合は、主治医に相談してみましょう。
・薬が自分に合わないと感じる
・頻繁に低血糖を起こす
・治療を続けているが、血糖値が一向に改善しない
セカンドオピニオンが、100%よい結果をもたらすというわけではありませんが、糖尿病の治療は生涯続けていくもの。受身的ではなく、患者自身が「主体的に」治療に向き合う姿勢が非常に大切なのです。そのような姿勢が医師にも伝われば、互いの信頼関係も築け、長い治療期間においても、気持ちの受け止め方が変わってくることがあります。
糖尿病と血糖値に関連する記事のご紹介
糖尿病と糖尿病に関連の深い血糖値について説明した記事としては以下のようなものがあるので、ご参考にしてください。
糖尿病の原因について説明した 「糖尿病の原因 : 糖尿病の4つのタイプとその原因とは?」
血糖値の正常値と正常ではない場合健康にどのような影響があるか説明した 血糖値の正常値 とはどれくらい? 血糖値が“高い" “低い”でどんな影響が?
執筆者:井上愛子(保健師)
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