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量でみる「適量」とは
厚生労働省が推進する国民健康づくり運動「健康日本21」によると、「節度ある適度な飲酒」は1日アルコールにして約20gとされています。これをもとにすると、それぞれのお酒の適量は次の通りに表すことができます。
ビール…中ビン1本
日本酒…1合
ワイン…180ml(1/4本)
焼酎…0.6合
ウィスキー…ダブル1杯
身体にいいお酒の飲み方とは
せっかく飲むならば、お酒の効能も理解して飲みたいと思うもの。それぞれのお酒のもつ栄養素の特徴を紹介しましょう。
ビール
ビールに含まれる麦芽にはビタミンB2が含まれ、エネルギーの代謝を助けます。 ほかにも、カルシウム、ナトリウム、カリウムなどのミネラルがバランス良く含まれています。
日本酒
米、麦、ブドウ、サツマイモなどデンプンや糖分を含む原料を発酵させて作ります。お酒造りをする人は手が白くて綺麗と言います。これは、麹菌による抗酸化作用、保湿作用が関係していると考えられます。また、アミノ酸、ビタミンB群を含み、代謝を高める働きがあります。
ワイン
赤ワインに含まれるポリフェノールは強い抗酸化作用を持ち、老化防止に働きます。特に生活習慣病の原因である動脈硬化を予防する働きは注目されています。動脈硬化を進める活性酸素と悪玉コレステロールの酸化を防ぐのです。
焼酎・ウィスキー
蒸留酒は糖質0、脂質0、たんぱく質0、そのカロリーはアルコール分だけで、それ自体の栄養はそれほど期待できません。この特性からも、他の食品と割って楽しむことが多いのです。最近では、糖質や脂質オフのために選ばれることも増えています。
今年の年末年始は、酔い方と適量、どちらも指標にしながら、健康的に楽しくお酒を楽しんでくださいね。
執筆・監修:山本ともよ(やまもと・ともよ)
管理栄養士、サプリメントアドバイザー、食生活アドバイザー
株式会社 とらうべ 社員。企業で働く人の食と健康指導。糖尿病など疾病をもった人
の食生活指導など活動中
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