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妊婦のりんご病 :妊娠中にりんご病になると?~ お腹の赤ちゃんへの影響 ~
妊婦がりんご病に感染した場合、ウィルスが胎盤を通って胎児に感染する確率は、約20%といわれています。さらに、そのうち約20%に胎児貧血や胎児水腫がみられます。感染した全妊婦の約4%にあたります。
母体が妊娠初期に感染するほど、超音波検査で胎児水腫や胎児貧血といった問題がわかることが多く、妊娠20週以内だと流産の原因になることもあります。
妊娠後期(妊娠28週以後)になると、リスクは低下するといわれています。
また、胎児水腫の約30%は自然に軽快したという報告もあります。
妊婦のりんご病 :りんご病にかかったかも?と思ったら・・・
家族がりんご病になるなど、りんご病の人と接触した場合や、妊婦自身が感染したかも?と思ったら、すみやかに産科主治医に相談しましょう。
潜伏期間を考慮した上で、母体の採血をし、抗体を調べることで、近々に感染したかどうかわかります。
もし、母体が感染した可能性がある場合、また、感染が判明した場合、まず超音波検査などで、胎児に感染の兆候がないか注意深く経過を診ていきます。
もし胎児に感染があった場合は、赤ちゃんの状態と妊娠週数により、早めに出産させて胎外で治療をすすめるか、胎内で経過観察あるいは治療を行うかが検討されます。
<ポイント>
妊娠中の感染には、胎児水腫になり死産や流産するリスクがある
妊婦が感染しても胎児に感染する確率は約20%
20週以内の胎児に感染すると流産などの確率が高くなる
感染した新生児は必ずしも先天異常が起こるとは限らない
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