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ニコチン(タバコ)がやめられない理由
ひとたび依存性ができると、イライラ、集中困難、敵意と攻撃性、頭痛、疲労感、抑うつ気分などの離脱症状が現れます。
禁煙してから48時間後がピークと言われ、その後は症状が治まりますが、では禁煙できるかというと難しいのがニコチン依存症です。
1960年代には日本の成人喫煙率は80%でした。このころから心臓病や肺がんのリスクが叫ばれるようになってきましたが、現在でも、身体への慢性中毒症状が強調されているものの、感情や思考までおかしくなるわけではないと信じられているのが、禁煙が難しい理由という見解もあります。
禁煙の治療
喫煙を病気と考え、喫煙者を患者とみる「禁煙外来」もできています。
禁煙補助薬を処方してもらい、保険適用で禁煙に取組むこともできるようになりました。ニコチンパッチやニコチンガムなどのニコチン製剤を使った「ニコチン代替療法」、ニコチン受容体の部分作動薬バレニクリンを用いて、離脱症状の切望感を抑え、服用による満足感を小さくする方法などがあります。
また、生活習慣の改善による禁煙推進も盛んです。
起きてすぐ一服の代わりに深呼吸や体操、水を飲む。勤務中のイライラには喫煙所に近づかない、ガムをかむ、深呼吸など。宴会では自分が禁煙していることを周囲に表明したり、吸わない人のそばに座ったりする。風呂上がりの一服には、水を飲んだり歯を磨くなどが、「禁煙治療のための標準手順書 第6版:2014」として奨励されています。
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