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外圧でなく内発で!
2005年現在、日本の成人喫煙者は約2,600万人弱(2,569万人)と推計されていますが、このうちの 約7割がニコチン依存症と推定されています。
男性の4人に1人、女性の3人に1人は禁煙を希望しています。日本医師会は「すすめよう禁煙」というキャンペーンで、受動喫煙防止も含めた禁煙活動の推進を行っています。
依存対象を絶つことは依存症克服の方法ですが、全か無かといった完璧主義は、ダイエット同様リバウンドのリスクを伴います。また、病気になるぞと脅したり、周囲の迷惑を考えろといった受動喫煙防止も、外圧でしかなかったら、本当には止められないでしょう。
一昔前の映画を見ると、喫煙シーンが盛んです。主人公はかっこよくタバコを吸っているのです。50年前には大人の証だったような「タバコ」。
それが現在は「病気」といわれるのですから、大きな価値観の変化に適応しなければ、内発的な禁煙は望めないのではないでしょうか?
●執筆者プロフィール:山本恵一(やまもと・よしかず)
メンタルヘルスライター。立教大学大学院博士課程修了、元東京国際大学心理学教授。保健・衛生コンサルタントや妊娠・育児コンサルタント、企業・医療機関向けヘルスケアサービスなどを提供する株式会社とらうべ 副社長
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