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視力が落ちた!これってどうして?
ヒトは生まれたときから大人のような視力はありません。視力は、成長とともに、周りから適切な刺激が加わることで発達します。赤ちゃんは明かりがぼんやりと分かる程度の視力しかないのです。
大人と同じくらいに見えるようになるのは、8歳くらいからといわれています。
そのため、この成長段階で何らかの影響を受けた場合、視力が十分に発達せず、小さいころから眼鏡が必要になることもあります。
元々あった視力が低下してしまう原因として考えられるものは、次の2つが考えられます。
(1)屈折異常によるもの…近視、遠視、乱視、老眼(老視)など
(2)ほかの目の病気によるもの…緑内障や白内障など
今回はこのなかでも、最近増加傾向にある「近視」についてご説明します。
近視ってどんな状態?
ヒトの目は、よくカメラに例えられます。
目には、レンズの役割を果たす水晶体、見たものを映す網膜があり、このレンズの厚みを変えることでピントを合わせています。しかし、水晶体が自ら動いて調整することはできません。
水晶体の周りにある「毛様体筋(もうようたいきん)」という筋肉が緊張したり、ゆるくなったりすることで水晶体の厚みを調節しているのです。そして、このピントが合わせられなくなると、ものがはっきりと見ることができない状態、つまりは視力が落ちた状態になります。
網膜より前にピントが合ってしまい、遠くの物がよく見えない状態を「近視」といいます。逆に近くにある物にはピントが合い、像が網膜上に結ばれるために見やすくなります。
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