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偏頭痛ではない「病気」とは
くも膜下出血
くも膜下出血は、突然激しい痛みの頭痛が起こります。頭を鈍器で殴られたような痛みを感じると言われるほどの痛みです。
しかし、出血の程度により、頭痛と同じくらいの痛みを感じる人もいます。
痛みの特徴は、「予兆がなく突然起こること」です。それ以外の症状では、首筋の痛みや嘔吐があります。
脳腫瘍
脳や脳の周辺が腫瘍によって圧迫され、頭痛を引き起こします。脳組織には痛みの感覚はありません。
頭痛の原因は、頭蓋内圧亢進によって痛みを感じる部分に刺激を与えるためと考えられます。
脳腫瘍の症状としては、頭痛以外に嘔吐、傾眠、めまい、視力障害、けいれん、聴力障害、などがあり、腫瘍により圧迫される部分で症状が異なります。
髄膜炎・脳炎
病気の始まりは風邪などと見分けがつきにくく、頭痛・発熱・嘔吐などの症状があらわれます。
子どもがかかりやすい疾患で、症状が進んでくると、けいれん、意識障害などがでてきて、この時点で診断がつくことが多いです。
緊張型頭痛
首筋が張る、肩が凝る、後頭部の鈍痛などがあります。頭を締めつけられるような感じと訴える人が多いです。
この頭痛は7~10日続くことが多い傾向があります。
いかがでしたでしょうか。
たかが偏頭痛とあなどらず、痛みを感じたら早期に病院で診てもらいましょう。原因を知ることで、身体のSOSに気づくことができるでしょう。
<執筆者プロフィール>
南部 洋子(なんぶ・ようこ)
助産師・看護師・タッチケア公認講師・株式会社 とらうべ 社長。国立大学病院産婦人科での経験後、とらうべ社を設立。タッチケアシニアトレーナー
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