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こんなリスクもあるので注意を!
慢性的にアルコールをたくさん摂取すると、アルコールへの耐性がつき、これまでと同じ量を飲んでも酔いを感じにくくなります。
同じ量でも満足いかなくなると、自分がお酒に強くなったような感覚に陥るかもしれませんが、次第に酒量が増し、最終的にアルコール依存症を発症する危険性があります。
アルコール依存症になると、時間帯に関係なく飲酒することで社会生活に支障をきたすこともありますし、肝機能障害のリスクも高くなります。
これまでお話ししたように、お酒の強さは、年齢や先天的な体質が大きく影響するものであり、無理に飲んで鍛えるという考え方はキケンです。
ですから、安易な考えのもとに酒量を増やしたり、他人に強要することは、絶対にやめましょう。
厚生労働省の「健康日本21」では、適切な飲酒量について、「通常のアルコール代謝能を有する日本人においては、節度ある適度な飲酒として、1日平均純アルコールで20g程度である。」と記しています。
これを種類別に換算すると、ビール(中ビン)では1本、日本酒では1合、チュウハイ(アルコール濃度7%)では350mL缶1本に相当します。
お酒が飲む機会が増える季節、適切な飲酒量を心がけ、楽しく健康に過ごしたいものですね。
参考:
・国税庁『あなたはお酒が強い人?弱い人?』(https://www.nta.go.jp/tokyo/shiraberu/sake/seminar/h19/02/02.htm)
・厚生労働省『健康21(アルコール)』(http://www1.mhlw.go.jp/topics/kenko21_11/b5.html#A52)
<執筆者プロフィール>
吉村 佑奈(よしむら・ゆうな)
保健師・看護師。株式会社 とらうべ 社員。某病院での看護業務を経て、現在は産業保健(働く人の健康管理)を担当
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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