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飲酒は入浴前と後も気をつけて!
以上のように、入浴中の飲酒は危険がいっぱいですが、入浴直前・直後も大いに気をつけてください。
入浴前の深酒は、飲酒で心拍が上昇しているところに、入浴でさらに心拍を上げるため、急激な血流の増量で脳や心臓への負担となります。
加えて、急速に酔いが回ることで意識障害を起こす可能性も高まり、結果として転倒などの事故につながる危険性も増します。
また入浴直後の飲酒も、入浴で血行が良くなっているところに、アルコールがさらに輪をかけることになってしまいます。
飲酒は、入浴後30分以上は空けるようにしましょう。
お風呂を楽しむためには安全な入浴を!
秋の風情に温泉三昧は、至福の楽しみです。
事故や不幸が起こらないよう、「安全な入浴」という観点から、次のポイントに気をつけて入浴を楽しみましょう。
熱いお湯にいきなり入らない
身体の末端から中心へと、お湯の熱さを身体になじませましょう。
それから、湯船にゆっくりとつかります。
いきなり全身浴は負担なので、はじめは半身浴もおすすめです。
ちなみに、適温は39~42℃といわれています。
入浴前後に水分をしっかり補給する
入浴で発汗が起きますから、入浴前後にコップ1杯ずつ水分補給をすると安心です。
食事・運動・飲酒の直前と直後には入浴しない
アルコールによる血管拡張や利尿作用で、脱水症状や血圧低下も起こりやすくなります。
また、食後や運動後は胃腸や筋肉に血液が必要です。
それが温熱で全身に回るとことで、消化や疲労回復の妨げにもつながるのです。
<執筆者プロフィール>
藤尾 薫子(ふじお かおるこ)
保健師・看護師。株式会社 とらうべ 社員。産業保健(働く人の健康管理)のベテラン
<監修者プロフィール>
株式会社 とらうべ
医師・助産師・保健師・看護師・管理栄養士・心理学者・精神保健福祉士など専門家により、医療・健康に関連する情報について、信頼性の確認・検証サービスを提供
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