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執筆:Mocosuku編集部
監修:坂本忍(医師、公認スポーツドクター、日本オリンピック委員会強化スタッフ)
脳の症状 にはどのようなものがあるのでしょうか。
突然身体を起こしたときや、くしゃみや排泄などの場面で、突然視界の周りにキラキラした沢山の粒が動いているように見えることはありませんか?
痛みや頭痛もなく、しばらくすればすぐに治るので、さほど気にしていない人も多いでしょう。とはいえ、些細なことが重病につながっている可能性もあります。
いったいどうしてキラキラしたものが見えるのでしょうか?
視界の周りの「キラキラ」。その原因は?
ひとくちに「視界の周りがキラキラする」といっても、見え方は人それぞれ。そしてその「キラキラ」や「チカチカ」によってそれぞれの要因も変わってきます。
「キラキラ」の原因としては、次のものが挙げられます。
急な血圧の変動
くしゃみや排泄、上体を起こしたりしゃがんだりするときに起こる視界の「キラキラ」。
視界の周りの小さな光の粒が動き、すぐに消えてしまう場合は、血圧の上昇、または急な血圧下降が原因です。これはリキむことで、突然血圧が上がってしまうために起こります。
いきなり血圧が上がってしまうことは身体に負担がかかるもの。
入浴後に突然立ち上がると血圧下降で視野が暗くなることもあります。リキみすぎたりしないよう注意が必要です。
閃輝暗点(偏頭痛オーラ)
ギザギザとしたガラス片のようなものが視界に広がり、消えるまでに5分~1時間程度の時間を必要とする場合は「閃輝暗点」の疑いがあります。
これはアメリカで「偏頭痛オーラ」と呼ばれ、目を閉じていても起こることがあります。症状がおさまったあとに頭痛を伴うことが多く、ひどい場合は3~4時間も頭の痛みに悩まされることも。
これは眼球の異常ではなく、脳の視野での血流の変化と言われています。
頭痛は伴わず、キラキラしたものだけが見え続ける場合は、脳梗塞や血栓による脳循環障害の可能性もあるので、病院で診察してもらいましょう。
網膜剥離
キラキラとした光が見え、薄い膜でおおわれているように見える場合は、網膜が剥がれ視界の一部が見えなくなる「網膜剥離」の前段階として表れている症状の可能性もあります。進行するとキラキラしたものがカーテンや幕がかかっているように見え、視界が狭まったように感じます。
網膜が薄くなっていることにより起こり、特に眼軸が長い強度の近視近や、20代と50代以上の年齢の人に多いのが特徴です。
また、過激なスポーツや眼球打撲でも起こりやすいと言われています。
網膜剥離が起こると視野の一部が欠けてしまうため、日常生活にも支障をきたします。最悪の場合、失明してしまう可能性もあるので気になったらすぐに眼科で診察してもらいましょう。
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