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執筆:南部 洋子(看護師)
監修:坂本 忍(医学博士)
「胃袋を絵に描いてください」と言われたら、たいていの人は太ったバナナのような形を描くでしょう。
でもじつは、胃袋の形状はみんな同じではありません。なかでも日本人に多いと言われているのが、「瀑状胃(ばくじょうい)」です。いったいどんな形なのでしょうか。また、「瀑状胃(ばくじょうい)」の人に起こりやすい症状や対処法をご紹介しましょう。
胃の働きとは
胃は、口から入ってきた食べ物を蓄えられるように袋のような形をしています。
空腹のときは細長くしぼんでいますが、満腹時には大きく膨らんで食べ物や飲み物を1.5~2.5ℓほどため込むことができる臓器です。
そして、蓄えた食物を胃から出す胃液と混ぜあわせて、消化していきます。
胃液は胃壁を保護し、消化をスムーズにする粘液、細菌を殺す塩酸、蛋白質の消化酵素「ペプシン」の素になる「ペプシノーゲン」などの成分でできています。
胃は動いて食物をこね回し、胃液をよく混ぜ合わせて、食物をドロドロの状態にします。
それを蠕動(ぜんどう)運動でゆっくりと十二指腸に送り出しているのです。
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