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「アル中」は「慢性アルコール中毒」の略称・俗称です。現在は一般に「 アルコール依存症 」と呼ばれています。薬物依存症のひとつに数えられているアルコール依存症。慢性アルコール中毒というと単に「酒癖の悪い人」「お酒を飲み過ぎる人」程度としか思わない人もいるようですが、その認識は正しくありません。

 
アルコール依存症は発症してしまうと完治することは難しい恐ろしい病気で、精神疾患に分類されています。アルコール依存症患者の平均寿命は52歳という見解もあります。（※１）

 

アルコール依存症 診断のガイドライン

WHO(世界保健機構)が出している国際疾病分類『ICD-10』では、「過去1年間に以下の3項目以上が1か月以上同時に続いたか、あるいは繰り返し出現した場合」をガイドラインとして、アルコール依存症は診断されています。

 
1. 強い飲酒への欲望・強迫感
2. 飲酒の開始・終了・飲酒量のコントロールが困難
3. 減酒や禁酒をしたさいの離脱症状
4. 耐性が明白
5. 飲酒に代わる興味や楽しみよりも長くなる、飲酒に費やす時間
6. 明らかに有害な結果が出ていても飲酒を止められない

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