(※記事中の語句のリンクは、その語句について詳しく解説したMocosuku姉妹サイトが開きます)
執筆:Mocosuku編集部
監修:坂本 忍(医学博士、公認スポーツドクター、日本オリンピック委員会強化スタッフ)
「あれ?俺どうやって家に帰ったんだっけ?」
しこたまお酒を飲み、酔う と途中からまったく記憶がないのに、ちゃんと家に帰ってベッドで寝ている……。周りにそんな人がいた、もしくは自分がそうだという方もいらっしゃるかもしれません。
でも、なぜ泥酔して記憶をなくした場合でも、帰宅することができるのでしょう。
酔うと記憶が作られない
まず、お酒を飲んで記憶をなくすのは、アルコールによって脳の機能が障害を起こしているからです。一般に「ブラックアウト現象」「アルコール性記憶障害」「アルコール性健忘症」などと呼ばれます。
血液中のアルコールの濃度が高まった結果、脳の記憶を司る海馬が正常に働かなくなるため起こります。
よく「酔っ払って記憶をなくした」と表現しますが、海馬の機能が低下すると、今目の前で起きていることを新しい記憶としてインプットすることができなくなります。
つまり記憶を「なくした」わけではなく、そもそも記憶が作られていない状態です。であれば、翌朝何にも覚えていないのも当然といえるでしょう。
スポンサーリンク