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執筆:井上 愛子(保健師)
日本人の4人に1人が悩まされており、もはや国民病とも言える「花粉症」。
花粉症には、目のかゆみや鼻詰まり、鼻水といった典型的な症状のほかに、倦怠感や発熱などの風邪に似た症状を伴うこともあります。また、中にはひどい頭痛に悩まされるケースも。
ここでは、 頭痛と花粉症 の関係について見ていきましょう。
頭痛と花粉症 の関係とは
花粉症による頭痛は、アレルギー反応による鼻粘膜の炎症によるものです。
花粉が入ると鼻粘膜はアレルギー反応を起こし、腫れ上がります。すると鼻の内部が狭くなり、酸素をしっかり吸い込むことができなくなります。
そのぶん、脳に十分な酸素が行き届かなくなり、軽い酸欠状態となって頭が重苦しく感じられるのです。
また、鼻の奥には骨で囲まれた空洞が、左右4個ずつ合計8個あります。
「副鼻腔」(ふくびくう)と呼ばれるこの空洞は、頬上部や目頭・眉頭のあたりに位置しています。鼻の奥に入った花粉が副鼻腔の入り口まで侵入すると、その付近が炎症を起こします。
これによって分泌物などが溜まり、副鼻腔内部でも炎症が起き(副鼻腔炎)、頭痛を引き起こすのです。
特に、目がしらや眉山付近の副鼻腔炎を頭痛として感じることが多いようです。そのほか、眠る時の息苦しさから睡眠不足となり、頭痛が起こることもあります。
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