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執筆:桜 イクミ(管理栄養士)
医療監修:株式会社とらうべ
お酒を飲んだ後にトイレが近くなる経験は誰もがしているのではないのでしょうか。
なぜトイレが近くなるのでしょうか。
また、どのお酒でも同じなのでしょうか。
ご一緒に詳しく見ていきましょう。
お酒を飲むとトイレが近くなるのはなぜ?
ヒトの身体には、尿をだしたり、尿をだすことを抑えたりする働きがあります。
この働きによって体内の水分量や濃度を一定に保っています。
普段は利尿(尿を出すこと)を抑える「抗利尿ホルモン」働きによって尿の量を減らし、身体の中の水分量が一定に保たれています。
お酒を飲むとトイレが近くなる理由は、アルコールに抗利尿ホルモンの働きを抑える作用があり、必要以上の水分をだしてしまうからなのです。
お酒の種類によって利尿作用は違うの?
トイレが近くなるのは、アルコールそのものに抗利尿ホルモンの働きを抑える働きがあるためです。
ですから、どのお酒の種類であってもアルコールが入って入れば利尿作用はあります。
しかし、お酒の量や種類によっても多少変わってきます。
それではどのような要素により変わるのか、みていきましょう。
アルコールの量
アルコールの利尿作用は、お酒の摂取によって身体にとりこんだ水分をだすのではなく、アルコールに反応することによって尿を出しています。そのため、アルコールの量が増えるほど、利尿作用は強くなります。
カリウム
アルコールの抗利尿ホルモンを抑える働きに加えて、カリウムが含まれていると、より利尿作用を促進します。
それは、カリウムは新陳代謝を活発にするため、利尿作用もでます。
カリウムを多く含むお酒は、ビールや赤ワインなどです。これらのお酒は他のものよりも利尿作用が強いといえます。
ホップ
ビールの香りづけに使われるホップにも利尿作用があります。
そのため、ホップを使用しているビールにはさらに利尿作用があるといえます。
一般的にはビールの方が発泡酒よりもホップの量が多いので、ビールは発泡酒よりも利尿作用が強いといえます。
カフェイン
利尿作用はカフェインにもあります。カフェインを多く含む緑茶やコーラなどで割ったお酒はさらに利尿作用が強くなります。
たとえば、焼酎を緑茶で割った緑茶ハイ、ウィスキーをコーラで割ったコークハイなどがあります。
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