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執筆:井上 愛子(保健師、看護師)
医療監修:株式会社とらうべ
いつもらったかわからない薬が家に余っている、ということはありませんか?
病院や薬局で出してもらった薬は、余ったらとっておいても問題ないものなのでしょうか?
今回は、ドラッグストアなどで自分で買う薬ではなく、病院や薬局で処方箋がでた上でもらう薬を中心にご説明していきましょう。
薬の正しい飲み方は必ず確認を
風邪薬やかゆみ止め、アレルギーの薬など、病院でもらう薬はさまざま。
「症状が治まれば、全部飲みきらずにとっておいていいの?」という疑問を持っている人は多いのではないでしょうか。
少し難しいのは、症状や薬の種類によって正しい判断をする必要があることです。
薬には、最後まで飲みきる方がいいもの、症状が出たときだけ使うもの、毎日飲み続けるものなど、いろいろな種類があります。
一概に余らせてもいいとは言えないため、正しい飲み方を医師や薬剤師に確認し、薬についてくる説明文もしっかり読むようにしましょう。
その中でも、家に残りがちな薬について、いくつか見ていきます。
風邪の症状が治まった時は?
風邪をひいたときに出される解熱剤や抗生物質、症状が治まればやめてもいいのか迷いますね。
実際に解熱剤などは、風邪そのものを抑えるための薬ではなく、辛い高熱の症状を和らげるための薬です。
このようなタイプは、症状が出ている間のみ使うよう説明されることが多くなります。一方でウイルスと戦う抗生物質は、最後まで飲みきる場合がほとんど。一見風邪が治ったかに見えても、身体の中にはまだウイルスが残っている可能性があるので、説明に従って最後まで飲み切るようにしましょう。
また「同じ症状が出たときのために」と多めに薬を処方される場合もあります。
これは、あくまで同じシーズンに似たような風邪にかかってしまった時のためのものです。
説明や注意書きの範囲内で余った薬をとっておく場合には、保管方法にも十分注意しましょう。湿気や直射日光を避ける必要がある薬もあります。
同じ症状だと思っても、別の病気が原因となっている場合もあります。
体調不良が続く場合には、自己判断で余っている薬を使用し続けず、病院を受診するようにしましょう。
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