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紫外線が美容の天敵であることはもはや常識です。日焼けやシミ、さらには皮下組織にダメージを与えて顔のたるみの原因にもなります。完璧主義者のなかには、日差しが強くなる夏場は一歩も外に出たくないという人もいます。
しかし、紫外線は何にも貢献しない、無益な光というわけではありません。皮膚が ビタミンD を生成するには紫外線が必要だからです。 ビタミンD にはさまざまな効用がありますが、なかでもカルシウムの吸収を助ける働きは無視できません。カルシウムの吸収は骨の強さに影響し、骨の強さは将来の転倒・骨折リスクに直結します。
肌の紫外線対策を行うのは主に女性です。そして、高齢になり、骨が脆くなる骨粗鬆症(こつそしょうしょう)に悩まされるのも圧倒的に女性が多いといわれています。ここには、「紫外線は避けたい、でも骨も心配だ」というジレンマがあります。
◆カルシウムの動きを調節するホルモンとしての働き
ビタミンD はキノコ類や魚に含まれていますが、多くは皮膚で合成されます。腸から吸収された ビタミンD は肝臓、腎臓で代謝され、活性化します。活性化した ビタミンD は血中のカルシウム濃度を調整するホルモンとして働きます。
ビタミンD が不足すると、カルシウムの吸収率が低下し、血中のカルシウム濃度も低下します。これを補うために骨に蓄えられたカルシウムが血中に溶け出し、骨がもろくなって、下肢や背骨をはじめとするさまざまな骨折リスクが高まります。
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