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クエン酸の効果 :ビタミンB群との相性が良い
ビタミンB群とクエン酸を一緒に摂取すると、効率よくエネルギーを生み出すことができます。以下はビタミンB群の一例です。
ビタミンB1:玄米や豚肉に含まれ、糖質の代謝を促す働きがあります。糖質は脳のエネルギーにもなり、ビタミンB1が不足すると疲労しやすくなります。
ビタミンB2:レバーや納豆、卵、乳製品などに含まれ、糖質、脂質、タンパク質からエネルギーを作り出すのに使われます。不足すると肌が荒れたり、髪がパサパサになったりします。
ビタミンB6:バナナやナッツ類に含まれ、糖質、脂質、タンパク質の代謝に用いられます。
ビタミンB12:牛乳や鳥レバーに含まれ、赤血球が上手く形成されないことで起こる悪性貧血を防ぐ働きがあります。悪性貧血は動悸、息切れ、全身のだるさやめまいを引き起こします。
クエン酸の効果 :貧血による疲労を防ぐ
鉄分が不足すると貧血になります。貧血とは、鉄分不足で血中のヘモグロビン量が減少し、酸素供給が滞った状態です。酸素が不足すると全身の細胞の活動が低下し、 疲労感、倦怠感、無気力といった症状が現れます。
クエン酸には、ミネラルの吸収を促進するキレート効果があります。キレート効果とは、吸収されにくい成分を吸収されやすいかたちにしたり、有害物質を排出されやすいかたちにする働きのこと。鉄分は吸収されにくい成分ですが、キレート効果を持つクエン酸と一緒に摂取することで効率よく吸収することができます。鉄分はレバー、卵黄、パセリなどに含まれています。
なお、クエン酸は薬局で売られています。ジュースに小さじ半分程度を混ぜて飲んだり、水や炭酸水で割って飲むと簡単に摂取できます。少量でもかなり酸っぱくなるので少しずつ試してみましょう。クエン酸によって疲労回復を図るには、一度に多くを摂るよりも、小さじ半分程度を2~3時間の間隔を開けて摂取するとよいでしょう。
執筆:斉藤雅幸(Mocosuku編集部)
監修:山本ともよ(管理栄養士)
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