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脳の機能を円滑にする栄養素は?
一番関連の深い栄養素がビタミンB群です。
ビタミンB1、ビタミンB2:エネルギー産生に関係し、不足すると疲れやすくなったり、集中力が低下したり、怒りっぽくなります。
ビタミンB6:セロトニンやドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリン、γ-アミノ酪酸(GABA)などの神経伝達物質の合成に関係します。不足すると気分の浮き沈みが激しくなり攻撃的になったり、記憶力の低下や中枢神経の障害など、脳に多大な影響を及ぼすことがわかっています。うつ病の原因として、セロトニンの低下が考えられていますが、これにはビタミンB6の不足も関連しています。
脳の情報伝達を左右するミネラル
脳の情報伝達には様々なミネラルが関係しています。
カルシウム:不足するとイライラにつながると言われるカルシウムは、神経伝達物質の放出を促したり神経細胞に刺激を与え情報伝達を円滑にします。興奮や緊張の緩和に不可欠なのです。
マグネシウム:あらゆる酵素の反応に関係しています。カルシウムの濃度を調整しており、カルシウムが適切に働くためにはマグネシウムが不可欠です。
亜鉛:カルシウムと同様に、神経伝達物質の放出を促したり、神経細胞に刺激を与え情報伝達を円滑にします。亜鉛が不足すると、脳神経情報伝達系の調節ができず、記憶や嗅覚、味覚などの感覚障害が起こります。
ビタミン・ ミネラルの不足 が脳に与える影響は明らかですね。これを踏まえて、上記したビタミンやミネラルをサプリメントで摂取するといいか、というと、そうとも言い切れません。ほとんどのビタミン・ミネラルは、単体ではなく他の栄養素と複雑に影響し合っています。つまり、ひとつの栄養素を摂取しても、その栄養素の働きが補えるとは限らないのです。つまり、「どの栄養素もまんべんなく摂る」ということが重要になります。
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